ひきこもりとは

KHJでの定義

ひきこもりとは広い概念を指していますが、ここでは支援が望ましいひきこもりの状態像(以下、ひきこもり)について定義します。
ひきこもりとは、概ね自宅などにとどまり社会的に孤立していることによって、本人への支援が必要と判断される程度に生活上の困難を有している状態を指します。
この定義はKHJ全国ひきこもり家族会連合会の2022年版(2021.12.21時点)として提唱するものです。2022年版としているのは、ひきこもりの定義は確定するものではなく、社会情勢を踏まえて議論し続ける必要があるためです。

この定義には、以下の様なひきこもりか否かを判断する際に留意すべき補足事項があります。

  • 思春期、青年期に関わらず、すべての年齢層で起こりうる。
  • 精神疾患を伴う場合も少なくない。
  • 必ずしも問題行動や疾患が存在することを意味するわけではないが、自分らしく生きる意欲を失っている場合は少なくない。また、長期間に渡るひきこもりにより、心身に悪影響を及ぼす恐れや、経済的な困窮などにつながる可能性があることに留意が必要である。 生活上の困難とは、学業的、職業的、対人的、または、他の重要な領域における困難を意味する。また、本人が自分らしく生きていく上で心理的、精神的苦痛を感じていることも含む。
  • ひきこもり状態の期間は、概ね6か月以上とするが、それ以下でも、生活上の困難が生じている場合は、支援の対象となる場合がある。
  • 特に、本人が諸事情によって支援を受け入れない場合、支援者は、本人・家族と共にその諸事情と生活上の困難を慎重にアセスメントする必要がある。本人が支援の場に現れない場合、家族支援から始める場合もある。
  • 本人のひきこもりに関連して、家族をはじめとした本人に関わる人への支援が必要と判断される程度に生活上の困難を有している場合、家族などへの支援から始めることになる。

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